今思えば、
私は学生の頃、
経験欲が少なかったです。
楽しい所だけ頂き!といった感じ。
大学時代は、
バンドサークルでボーカルをやっていたのですが、
ライブをする為の、
ライブハウスの手配や、
ライブのスポンサー探し、
合宿所の手配、
大学との交渉、
面倒臭い事は全部他人任せ。
でも
ボーカルは目立つし、
当時は周りと比べ歌が上手かったので、
「歌うまいねー」とか
「ソウルフルな歌声に感動しました」とか、
嬉しい事を言われる事も。
まさに、「井の中の蛙」状態ですけどね。
マジメに準備してくれた人のお陰なのに
気分的に美味しい部分はもらっちゃう。
多分、そのレベルで満足せず、
裏方の面倒な仕事も積極的に経験していたら、
商売を自分で始める時に役立った
経験もあったと思います。
若い内は「苦労」は買ってでもしろ
という言葉はありますが、
そうじゃなく、私の中での格言は、
老いも若きも「経験」は買ってでもしろ
です。
自分はこういうゴールを目指してるし、
自分はこういうタイプだし、
とか、そんなの関係ない。
時間に余裕があれば、
沢山経験した方が良い。
(法に触れたり、他人を害する事はダメですよ)
若い人なんかだと
会社や仕事を馬鹿にするのを
見掛ける事もありますが、
馬鹿にしちゃうと、学べる事も少なくなってしまう。
齢取った人だって、
年齢的に・・・とか、もう十分・・・とか考えていたら、
人生を新たに楽しむチャンスを逃してしまうと思います。
経験自体が役に立たなくても、
本来の目的には必要無かったとしても、
新しい何かをやろうとするパワーは、
その人を輝かせます。
なんか魅力的だな、と思う人は、
やっぱり経験欲が旺盛なんですよね。
世の中、偉人と呼ばれる人は多いですが、
完成しきった人よりも、
50、60歳でも、もっと上でも、
まだ何か一から新人さんをやろうとする人に、
強い憧れを感じます。