100時間働いて10万円稼ぐよりも、100時間何かの能力を磨く話し

コラム

つい最近、炎上していた武井壮さんのツイート

これを見て思い出したのは「金持ち父さん、貧乏父さん」の話し。

20年くらい前に、ビジネス書としては異例のヒットを飛ばしたロバート・カワサキ氏の本です。

不動産とか、株とか、不労所得といったイメージの強い本ですが、
商売をしていく上で指標となる深い内容が色々あって、今でも影響を受けています。

本に出てくるエピソードで好きなもののひとつが以下です。

著者が子供の頃に友達と、
「金持ち父さん」に金持ちのなり方を教えてもらいにいくと、
「金持ち父さん」のお店で時給で働くことを薦められました。

しかし、しばらく働いてみて働きに見合った報酬でないと感じ、
「これじゃ金持ちになれない」と賃上げを要求しにいきました。

交渉してくる二人を満足そうに対応する「金持ち父さん」は、
賃上げするどころか、今度は「無報酬で働く」事を提案します。

そして、もう一つ
「働いている現場を観察すること」を提案します。

無報酬で働かせられる事に不満を持ちつつも、
仕事場をしっかり観察していると、
無駄に捨てられるマンガ雑誌に気付きます。

その捨てられる雑誌をもらって、
有料で読み放題の子供図書館を開き、
近所の子供達に宣伝して集客し、
結果的に時給よりも遥かに多い稼ぎを得る事が出来ました。

しかも、友達の妹が本好きなので、
無料で読み放題という特典と
少々の小遣いで雇われてくれたので、
現場にいなくてもお金を稼げるようになったのです。

※注)本文のままではありません。

うろ覚えですが、だいたいこんな内容だったはずです。
まだサラリーマンだった自分でも分かりやすい商売の作り方でした。

子供に働かせるのも、無報酬で働かせるのも、
廃棄用のマガジンで勝手な商売するのも違法でしょうけど、
すごく分かりやすいですよね。

時間給から解放されると、
商機にフォーカスできる可能性を示唆しています。

時間給を与えられるのに慣れると、
収入を上げようという時、儲けようという時、
時間をどのように売るかばかり考えだします。

  • 年収高いところに転職すべきじゃないだろうか。
  • 残業をあと何時間働けば、あれが買える。
  • 土日にアルバイトして小遣い増やそう。

 

話しを戻すと武井さんの別ツイートを見ると、
アルバイトをして時間を売っていたようです。

でも、1日8時間までに決めていたのか、
その他の時間を有効活用していたようです。

時間給の良いところは、
計画的にお金を稼げるようにカスタマイズされている点です。

最近の世の中が優しいので、
仕事を取りに行かなくても、
ぼーっとしていても時給1000円ぐらいは稼げます。

生きる上で必要な稼ぎは
時間を売る事で得るのが効率良いですもんね。

でも、
金持ちになろう!とか、
もっと稼いであれ買おう!とか
プラスαを稼ごうとするときに、
「時間」「頭」「心」を「時給」に
投じてしまっていいのでしょうか?

武井さんの話しは、
そこは何か違う「成長」に投じようよ、
という意見です。

ある一定以上の余分な稼ぎの場合は
時間を売って得るのは勿体ないという事なのでしょう。

やはり時間給にいる人でも評価される人は、
時間外での自分への投資が効果を得ていると思います。

自分の専門を更に磨くもよし、
専門外を勉強して新たな仕事を狙ってもよし、
遊びまくって新しい経験をどんどんするもよし。

仕事でない無報酬時間をどう使おうが自由ですが、
仕事に関係するしないに関係なく、
だらだら無計画に過ごせば、
年功序列が崩壊しつつある現代ではリスキーです。

商売もうまく回りだすと、
「時間」を投じれば「価値」を作れるようになるので、
いつのまにか時間給的な思考になりがちです。

でも、商売の未来は、
「安定的な仕事」外での投資が
鍵を握ってるのは言うまでもありません。

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