結構前の映画です。『パイレーツ~』でお馴染みのジョニーデップ主演ですが、彼の映画で一番好きな映画の一つです。
FBI潜入捜査官の実話で、マフィアに潜入したFBI捜査官が情報を流して撲滅する話しです。
最近でいえば、香港の『インファナルアフェア』をリメイクしたディカプリオ主演の『ディパーテッド』と系統が似ていますね。
見たのは10年以上前なので、結構忘れてますが、この『フェイク』で、リアルに感じたのは、これから裏切る相手と 友情が芽生えてくる部分です。
この主人公は確か7年ぐらい潜入して、マフィアの中でも偉いポジションに出世していくんです。FBIとしてもマフィアとしても日々危険な環境に身を置いています。
普通の人は今ある周りの人や環境に強い影響を受けるので、たまに業務として連絡を取るFBIの同僚よりも、マフィア内でのトラブルを助けてくれる現在の同僚に対して情が芽生えるのが普通です。
一緒に飲んだり騒いだり夢を語り、そして一緒に警官の事を軽蔑しながら、実は警官で組織を一網打尽にしようとしている自分に対して葛藤する主人公。
最終的にマフィアの仲間を最悪の形で裏切り、FBIにとっては最高の形で貢献します。
好きな映画について語りだすと長くなるので、ここら辺で何が言いたいかというと、この主人公は色々な情や誘惑を振り切って、なんだかんだいって7年前の目的・目標を忘れずに、やり遂げている精神力が凄いな、と。
僕が知っている『人間』は、7年前どころか、昨日決めた目的や目標さえ忘れるものなんですよね。それが普通だし、逆に正常といえるかも。
でも、FBIやCIA、各国の諜報機関では、自分の身が危険に晒されながら、仮に任務中に死んだとしても悲しむのはごく少数で、本音を語れる相手もおらず、FBIやCIAが信じられなくなったり葛藤しながらも、最終的に任務を果たす人間がいる。
こういった人達の半分でもタフな精神力を持って仕事に取り組んだら、能力のある無しに関係なくスーパービジネスマンになるでしょうね。
その為には、自分は何の為に仕事をやっているか、自分の会社は何の為に会社をやっているか、という大義をしっかり認識する必要があるでしょうね。
<<追記>>
ところで、この映画『フェイク』。裏切られた相棒役のアル・パチーノが、「どうせ裏切られるなら、お前(ジョニー・デップの役)で良かった。」と言う部分が、何だか切なくも、理想的な友情?を描いているシーンに思えます。
こんなビジネスパートナーがいる会社は間違いなく成功しそうですね。